伝統の価値
現状維持は停滞であると言われるように,
今日では常に前進することが求められているように感じます.
その一方で昔から変わらず,
伝統というものは一定の評価をされています.
飲食や工芸の世界における伝統というものは,
外側から見るとある種の現状維持とも見て取れます.
なぜ伝統というものは現状維持と相反し,
評価されているのでしょうか.
そもそも,伝統というのはある種の価値であり,
例え現状維持であったとしても,
維持期間を延ばすことで,
更なる価値を付け足し続けていると言えます.
また長い年月の中で製法に関しても,
人,機械,材料,方法の変化に適合し続けているでしょう.
そういった面を考えると,伝統というものも,
常に前進を続けてきた成果だと言えるのではないでしょうか.
私も日々何かしら前進していければと思います.