Do Best Until Tomorrow

明日のために今日を頑張る記録

分からないことへの自覚

論語読みの論語知らず,

という言葉の2つの受け取り方が

安岡正篤氏の論語に学ぶという本に記載されています. 

論語に学ぶ (PHP文庫)

論語に学ぶ (PHP文庫)

 

 

一方は知識があるように振舞っているが,

実際にはちゃんと分かっていないという内容を持って,

他者の知識不足を非難する意味合いで,

もう一方は自分では分かったような心算でいても,

中々本当のことは分からないのだという

自戒の意味合いで記されています.

 

後者の表現に関しては,

ソクラテス無知の知に通じるものが

あるのだと思います.

 

人間は年を重ねるごとに,

自分が物事を知らないことを,

自覚していくものだと考えています.

 

そして知らないということを自覚したときに,

知らないのだからしょうがないと諦めるのか,

知らないのだから知らないなりに出来ることをやるのか,

知らないのだから知ろうと努力をするのか,

というようにどのように動くのかで,

その後どうなるのかというのも大きく変わっていくことでしょう.

 

納期のある仕事の過程であるとか,

或いは完全に分業であるのであれば,

知らないなりに出来ることをやるのでも良いかもしれません.

 

そういった制約が無い限りは,

勿論例外もあることでしょうが,

人間は幾つになっても学ぶことが出来る生き物ですから,

極力知ろうと努力をしていきたいものです.