人に何かを勧めるとき
自分が他者にお勧めのものを聞くこともあれば,
他者からお勧めのものを聞かれることもあります.
どちらの場合でも聞く側は,相手からの答えを期待していることは間違いありません.
他者からお勧めのものを聞かれたとき,
どの程度の熱を持って答えを伝えるべきでしょうか.
物凄く勧めたいものがあるときには,
答えに熱がこもるでしょう.
お勧めのものの良さを余すことなく伝えるために,
導入や細部などにも力を入れてお勧めしてしまうかもしれません.
しかし少なくとも聞いた側はそこまでの熱は求めていないでしょう.
受け入れる体制の容量を超えた情報を受けたところで頭に残りませんし,
一歩引いてしまうかもしれません.
逆にとりあえず伝えようと,お勧めのものの固有名詞を出すだけではどうでしょうか.
固有名詞だけ伝えられたところで,聞いた側は希望に適っているかわかりません.
信頼関係が十分な相手であれば調べてみるかもしれませんが,
調べてまでみるほど気持ちが乗らなければ,流してしまうでしょう.
以上を踏まえるとお勧めのものを伝えるときには,
それがどのようなものか,どういうところがお勧めか程度の
付加情報込みで伝えるのが良いのではないかと思います.
自分の身に置き換え,相手の求める程度の情報を適切に伝えたいものです.