人を説得するときには理詰めにしない
私が理系だからというのももしかしたら一因なのかもしれませんが,
他者を説得しようとするときには物事を理詰めで話がちです.
理論的に正しければ相手も納得せざるを得ないはずだと思っていましたが,
現実には余計に拗れることの方が多いです.
これはなぜでしょうか.
個人的な考えではありますが,
理詰めの説得で話が拗れる最大の要因は,
聞く側の感情に配慮出来ていないことが多いからなのではないかと思います.
まず理論的な説明を受けて内容を理解出来ているかを考えると,
理解出来ていれば良いですが,
理解出来なければよく分からないと思って
適当なことを言っているのではないかという不信感を抱く可能性があります.
また理解出来ているかどうかに関わらず,
聞く側は説き伏せられることによる敗北感と
それに対する反発心を抱くかもしれません.
理論的な説明というのは理論が理解でき,
かつその理解の際に悪感情を抱かないときに
初めて納得が出来るのでしょう.
そのためにはただ機械的に説明をして理解させるのではなく,
相手の感情に配慮して伝え,納得して貰う必要があるのだと思います.
自分が正しいと思ったときは,
その認識を拠り所として一旦心を落ち着かせ,
どうしたら相手の感情を害せず説得出来るかというところまで
視野を広げられると良いのではないでしょうか.